- 1階にはヤマモトさんによるメッセージボードを掲示。閉店までは毎日、キッチンカーも登場します
雑誌やマンガ、CDのレンタルなど、子供から大人までお世話になった人は多いはず。オープンから長く地域の娯楽を支えてきた冨貴堂末広店(旭川市末広4条3丁目)が、今月24日(日)に閉店します。現在、CDやDVD、文房具の最終セールを実施しています。
大正3年に創業した株式会社旭川冨貴堂は、最盛期には市内外あわせて7店舗を構える大型の書店でした。平成10年、系列店では比較的後半にオープンした末広店は、開店当初は一角にカフェスペースを擁するなど、当時としては画期的な店作りで話題を呼んでいました。常連は近隣に住む年配者が多く、クロスワードなどのパズル誌の売上は道内でもトップクラス。コロナ禍にはキッチンカーの出店場所として駐車場を提供するなど、地域の賑わい作りにも貢献してきました。開店当時から勤務する店長の菊地映美さん=写真=は「これから本はどこで買えばいいのという声をいただいたり、長年通ってくださったお客様が涙を流してくれたりと、改めてこのお店が愛されていたことを実感しています」と微笑みます。
平成21年から8年近くこの店で働き、現在は札幌を拠点に漫画家として活躍するヤマモトマナブさんも、閉店を惜しむ一人。「店内のポップを描かせてらうなど、様々な経験をさせていただきました。僕の単行本が発売された際にはたくさん売り場に置いてくださって、スタッフさんやお客さんの温かい応援があって、今があると思っています」と振り返ります。
現在実施している最終セールでは、レンタル落ちのCDやDVDを1枚300円で販売しています。さらに23日(土)・24日(日)には全品100円まで値下げを敢行。そのほか新品のセルCDは8割引き、文房具は半額、ゲームも特価で販売するなど、まさに売り尽くしです。最後の思い出に、欲しかったあのタイトルをお得にゲットしませんか。営業は午前10時から午後9時(最終日の24日は午後7時)まで。問い合わせは同店(TEL:0166-59-2800)へ。