- 同店理事長は旭川市立大学短期大学部の教授・豊島琴恵さん(右)。地産地消で地域の食を盛り上げます
道産食材を中心に、栄養バランスのとれた手作りの食事を提供するひがしかわ食堂ワッカ(東川町北町1丁目、せんとぴゅあⅠ内)で、8月13日(火)から17日(土)に、旭川産黒毛和牛を使ったメニューを提供します。
黒毛和牛は、旭川市西神楽にある、株式会社タケダの自社牧場で肥育したもの。同社は30年前から黒毛和種の飼育を行っており、3年前からオーナーの娘の足立英里子さん=中央=が肥育も始めました。
海外で人気の高い黒毛和牛ですが、日本人が日常的に口にする機会はそうありません。とくに北海道では開拓時代から豚肉が好んで食べられてきた経緯もあり、牛肉への馴染みが薄いのが現状です。そうした背景から、足立さんは「黒毛和牛は日本の食文化の一つ。味わいも価格も、もっと日本人に身近な食材にしたい」と一念発起。比較的安価に出荷できる経産牛を中心に、昨年から精肉や加工品の販売を行っています。
経産牛は脂が少なく、旨みの詰まった赤身が中心の肉質です。「赤身は硬い印象があるかもしれませんが、さすが和牛だけあって、実際には非常に柔らかです」と足立さん。ストレスを掛けないよう大切に育てている成果が出ています。
ワッカでは今回、経産牛のバラ肉を牛丼で提供します。店長で栄養士の三島慧さん=左=が考えているのは、肉の旨味も十分楽しめる甘じょっぱい味付け。「旭川で黒毛和牛を育て、出荷している牧場があることを、多くの人に知っていただきたい。まずは誰もが親しみのある牛丼で味わっていただけたら」と話しています。小鉢と汁物付きで1000円。
期間中は店頭で、黒毛和牛の冷凍肉をはじめ、ビーフシチューやハンバーグといった加工食品も販売します。営業は午前11時半から午後5時。問い合わせはワッカ(TEL:0166-74-6817)へ。