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- 「MOKKOU(モッコウ)を世界の共通語にしたい」と意気込む佐藤さん(右)と弦間さん(左)
旭川市内のクラフトメーカーに長年勤めた佐藤誠さんと、グラフィックデザイン事務所経営の弦間信(まこと)さんが、木工クラフト製造と販売の新会社「株式会社モッコウ」(旭川市永山北1条10丁目)を設立しました。2人は「それぞれの得意分野を生かし、世界に通用する木工技術とデザイン力を発信したい」と張り切っています。
木工クラフトの製造に30年近く携わってきた佐藤さんは、デザインから木取り、加工、塗装まですべての製造工程を学びました。販売会でお客さんと接する機会もあり、そこで得た消費者ニーズを商品開発に生かすのも得意としています。
一方、大学卒業後、デザイン会社や広告代理店を経て独立した弦間さんは、企業や商品のロゴデザインなどを通じて様々なブランディングを手掛けてきました。「デザインの仕事は世に出てはじめて結果が分かる。答え合わせだと思っています」。デザインの前に顧客とのコミュニケーションを深め、商品価値を最大化すると共に、作り手の思いも伝えることを心掛けています。
10年ほど前、以前勤めていた会社の新ブランド立ち上げで弦間さんと仕事をした佐藤さんは、「自分がイメージしていることをすぐに理解してくれて、目に見える形にしてくれた。すごく仕事がやりやすかった」と語ります。今回、2人でタッグを組んだのも自然な流れでした。
弦間さんは「商品のブランディングには、開発の上流から関わらないと限界がある。ものづくりを経験することで、デザインの仕事にもより説得力が出る」と考え、デザイン事務所と並行して、佐藤さんと会社を設立することを思いつきました。
50代での独立に「不安よりもワクワクする気持ちの方が大きい」と自信を見せる佐藤さん。弦間さんも「佐藤さんのクラフトマンシップを信じているので、おもしろい仕事ができると思う。ものづくりは佐藤さん。自分は、そのマインドを社内で共有し、外へと発信するのが役割」と語ります。
受注生産からスタートして、今後商品ラインナップを増やしていく予定。問い合わせはモッコウ(TEL.0166-76-4075)へ。