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- 「ご自身のため、家族のためにも最高の笑顔を残しませんか」とクリスチャンさん
ブラジル国籍の写真家クリスチャン・ジョールダンさん(49)が、旭川で生前遺影専門の写真スタジオを開業しました。クリスチャンさんは「その人の人生を感じられる一枚を撮りたい」と張り切っています。
クリスチャンさんの父は日本人移民の二世で、ブラジルではカメラ店を経営していました。父の影響で幼少のころからカメラに親しんでいたクリスチャンさんは、学校を卒業後プロの写真家に。しかし低迷が続くブラジル経済下での生活は苦しく、22歳で日本へ出稼ぎに行くことを決意。父の祖国である日本への憧れもありました。
日本では慣れない畑仕事や建築現場の土木作業、介護職などに就いて、仕事が終わってから独学で日本語を学びました。
その後、日本人女性と結婚し、2人の子どもに恵まれ、妻の実家がある旭川へ。「外国人の自分を雇ってくれる写真スタジオはないだろう」と日本ではカメラマンの道はずっと諦めていましたが、現在の写真スタジオ代表との出会いをきっかけに、モデルや衣料品の商品撮影のディレクションを担当することに。同時に、社内に自身の写真スタジオを構えることをすすめられました。
ここ数年の終活ブームで、生前遺影を撮影する人は増えています。日本で介護職の経験もあるクリスチャンさんは、仲の良かったおばあさんが亡くなった時、その人が元気だったころの表情が浮かんだといいます。「プロの写真家として、日本の人たちに恩返しがしたい」と考えました。
撮影前にはたっぷり1時間ほど話をして、その人がどんな人生を歩んできたのか、聞き取りを行います。外国人のクリスチャンさんだからこそ、家族にも話さないような昔話をする人もいて、コミュニケーションの中で、その人の一番いい表情を見つけます。
スタジオ撮影もできますが、自宅や公園などで出張撮影も行っています。撮影料は額縁付き写真3枚のライトプランが2万9000円から。夫婦や家族での撮影プランもあります。
問い合わせはクリスフォトスタジオ(☎080-9157-7237)へ。