きょうは2022年2月22日。
いちだんと特別なネコの日ですね。
ネコがいる日常ってどんな感じ?
みんなそれぞれ過ごし方は違うけれど、そこにある幸せは共通していました。
今や売上ナンバーワン

おもちゃや器など近郊の木工作家の作品を集めた「ブラウンボックス」で、接客係として働くのが牛柄猫の「せんむ」。入社16年目、眼差しやしっぽの動きひとつで売り上げに貢献する優秀なベテランです。
「ここに越してきた頃、牛柄の野良猫がいたんだけど、いつしか見なくなって。気にして探すうちに、知人がそっくりなこの子を連れてきちゃったの。もう飼わないわけにいかなくて」と笑うオーナーの得永光利さん。店に出すつもりはありませんでしたが、あるとき、今まさに帰ろうとするお客さんを愛らしく鳴いて引き留めたせんむ。結局その人は6万円分も買い物をしたそうで…以来、メールアドレス入りの名刺や活躍を知らせるブログも用意され、公私に渡って得永さんのパートナーとなりました。
「人間で言うと80歳のおばあちゃん。眠る時間も増えたけど、まだまだ元気。うれしいときは左の後ろ脚をピンと伸ばしてポーズを決めたり、甘えたいときは口をきゅっとすぼめたり、表現力豊かな子です」。仕方なく飼い始めた、なんてクールを装いながら、しっかりラブを見せつけてくれました。


旭川地域を拠点とする木工クラフト作家達の作品に出逢えるギャラリー
クラフト ブラウンボックス
住所:旭川市旭岡1丁目21-8TEL:0166-50-3388/定休日:無休(年末年始及び1・2月の日曜休)
旭岡/工芸・ギャラリー
会えたら大吉の隠れ店長

身体に優しいごはんとスイーツが人気の「カーミスカフェ」で、隠れ店長の愛称でお客さんから親しまれているのが7歳のオス猫、深瀬(ふかせ)くんです。ドッシリと大きな体に、整った牛柄がチャーミング!
知人の納屋で産まれた深瀬くんを生後2カ月で引き取ったのが、店主の武井香純さんです。武井家の愛情を一身に受け、モリモリ食べて成長した姿に「体も大きいし態度もちょっぴり大きいけど、毎日癒してくれる存在」と笑います。
営業中はほぼ併設の自宅で寝ていますが、気が向くとお店に出勤し、働く店主を隅からそっと見守ることも。カメラを向けても動じることなく、クールな表情を見せますが、案外ひと懐っこい性格で、誰に抱っこされても平気。今では、深瀬くんの出勤タイミングを見計らって訪れるファンもいるほどです。「みんなに可愛がっていただいて大変うれしい。いずれは店長にニャりたい」と深瀬くん(店主通訳)。虎視眈々と、今日もマイペースに店主を支える隠れ店長なのでした。


お客様に至福の時間を提供する比布町のカフェ
Calmiss Cafe(カーミスカフェ)
住所:比布町西町3丁目6-6TEL:0166-74-5697/定休日:月・火曜日。不定休の時もありますので、インスタグラム、FBでご確認を。
比布町/カフェ・喫茶
職人人生に訪れた癒しのぬくもり

東川町の家具工房「樹の郷AKO(エコ)」には、ひょんなことから居着いてしまった猫たちがいます。
2年前の春、1匹の野良猫が工房にひょっこり現れました。妙に懐くこのトラ柄に、思わずソーセージをあげた工房代表の安東忠吉さん。はたして次の日、その猫は5匹の子猫を連れて再び登場。「びっくりしたね。こいつらもお願いしますってこと?って(笑)」。結局その愛らしさに負け、お世話をすることに。飼ってはいないから、と名前は付けていませんが、トラ柄を「お母さん」、お母さんの子で、自身も最近子を産んだ1匹は「チビ母さん」などと呼んでかわいがっています。
猫たちは内外を自由に出入りしますが、作業場には立ち入らず、仕事の邪魔をすることはありません。暖房が効いた事務所に居座り、休憩時にスタッフを迎えるのが役割と思っているようです。
66年に渡って家具づくり一筋の安東さん。少し武骨な人生に猫の温もりが加わって「癒されるねぇ」と目を細めます。工房の休業日は?「ちょっとした仕事」を理由に出勤し、暖房を付け、餌や水をあげているんですって。


お客様の笑顔のために、ご希望の家具をお作りします
樹の郷AKO ~エコ~
住所:東川町東3号北22番地TEL:0166-82-0888/定休日:土、日曜(事前にお問い合わせいただければ対応可能です)
東川町/家具・インテリア
先代の教え守って奮闘中

マンションの一室にある美容室「髪型製作所」は、4匹の猫が迎えてくれます。お母さん猫のシジミに、3匹の子猫。なかでも目を引くのが、みんながトラ柄の中で唯一の黒白猫、モーくんです。
実は、彼ら以前に今年10周年になるこの店のオープンを支えてきた看板猫がいました。オーナーの高橋佐緒利さんが動物愛護センター「あにまある」を訪れた際、ゲージの中から手を伸ばして肩を叩いてきたのが、すでに成猫だった前・モーくん。猛烈なアプローチに負けて連れ帰ると、施術中のお客さんの膝に乗ってもてなしたり、会計時に挨拶をしたりと、よく働いてくれたそう。2年前に亡くなりましたが、3カ月前に引き取ったシジミが、モーくんに似た猫を出産しました。色だけでなく、毛玉をうまく吐けないところもそっくりで、「両親とも色が違うので、生まれ変わりだと思って名前を引き継ぎました」と高橋さん。
現・モーくんも、先代に負けない細やかな接客ぶりが人気です。高橋さんは「お帰りのエレベーターを呼ぶボタンを押せるまで育てたい」と笑います。

髪型製作所
旭川市2条通13丁目2038‐1エーコー2条ビル401号室
☎0166‐25‐5122
営業6時半‐16時(完全予約制)、火曜午後・水曜休み
毎朝いっしょに出勤します

年を迎えた革小物とオーガニックコスメの店「アトリエダイス」には、店主のぐっちさん・まりこさん夫婦と出勤する福くんと櫻ちゃんがいます。
サバトラ系の福くんは、元は店の裏にいた野良猫。珍しい茶トラのメスの櫻ちゃんとは、動物愛護センター「あにまある」で出会いました。二匹は毎朝午前9時、キャリーバッグで出勤します。福くんは店のカウンターの特製ベッドでくつろぎ、櫻ちゃんは店内を気ままにお散歩。お客さんを静かに迎え、福くんは撫でさせてくれるサービスぶりです。
二匹が一緒に暮らし始めて6年目になりますが、独りが好きな櫻ちゃんは、仲良くしたい福くんが近づくと威嚇してしまうことも。「夢は毛繕いしあう姿を見ること。最近は櫻から近づくこともあり、以前より距離は縮まったかな」とぐっちさん。生粋の犬派でしたが「本当に我が子だと思っていて、妻からは猫たちのおかげで言葉遣いが優しくなったと言われます」とにっこり。二人と二匹の優しい時間が流れていました。


セミオーダーメイドの革製品と無添加コスメを扱うお店
Atelier Dice (アトリエダイス)
住所:旭川市2条通17丁目オール商店街2号館TEL:0166-26-6288/定休日:毎週火曜、第2・4水曜
2条通/靴・バッグ・小物, 薬・コスメ・健康, カフェ・喫茶
- ランチ