経験豊かな教員と母親の目線
親子が安心のデイサービス

昨年11月、元小学校教諭の千葉美保さんが、障害がある子供たちの自立支援を行う放課後等デイサービス事業所「ともに」(旭川市錦町17丁目)を開業しました。

放課後等デイサービスは、小学生から高校生までの障害がある子供や、発達に特性のある子供が、放課後や冬休みなど長期休暇中に利用できる福祉サービス。一人ひとりに合わせた発達支援や小集団における社会性の育成など、ハンデを持つ子供をサポートする役割を担っています。

千葉さんは32年にわたって教員として働き、そのうち8年は特別支援学級の担任を務めました。自身もハンデを持つ息子の子育て中で、さまざまに苦悩する中、涙を流すこともたくさんありました。しかし支えてくれた人々の優しさや成長していく我が子の姿に心を打たれ、「自分の経験をもっと人のために活かしたい」と一念発起。大好きだった教員を早期退職し、この事業所を立ち上げました。

個別学習支援をはじめ、プールやスキーなどの体育、表現力や手指の巧緻性を高める図工など、個々に応じて日々の活動を行います。「親の安心は子供の安心。親の笑顔こそが子供を安心させる」と千葉さん。親の気持ちに寄り添うことが、子供の心の余裕と成長に繋がると話します。また、「できた時はしっかり褒めることで、子供の自己肯定感を高めてあげることが大切」と、教員と母親の両面から子供と向き合ってきた千葉さんならではのノウハウが活かされています。

利用には福祉サービス受給者証が必要です。旭川市と鷹栖町在住の人が対象で、1日の定員は10人。送迎可。月曜から金曜の午前9時30分から午後5時まで。問い合わせはともに(☎0166-74-8988)へ。