言えない悩みはここで話そう
正しい知識を発信します

現役大学生が運営する性教育学生団体パレットは、性の悩みを抱える10代の若者や子供を持つ親に向けて、様々な方法で性に関する幅広い情報を発信しています。

代表を務めるのは、旭川市内の大学に通う宮坂舞花さん(写真右)。ノルウェーへの留学中、他国出身のルームメイト達と自身の性の知識や価値観、今まで受けて来た性教育の違いを目の当たりにします。「セクシュアリティやジェンダー、性行為のことなどは誰もが当事者のはずなのに、学校で教えてもらえないことが多い。本当に必要な教育が不十分だと感じました」と宮坂さん。その時の経験が、活動を始めるきっかけになったといいます。

パレットは昨年11月からスタートし、現在は25人のメンバーが在籍しています。主にSNSでの情報発信や、性に関するテーマをざっくばらんに話すイベント「パレットルーム」を定期的に開いています(次回実施は11月20日(土))。

また今年7月には、人には相談しにくい悩みを持つ中高生と正しい情報を繋ぐLINEアカウント「ココハナ」の運用も始めました。これは、生理をはじめとする身体のことや性の多様性、性行為や容姿の話題など、それぞれの分野の専門家が情報を発信するページへ、LINEを利用して誘導するもの。医学的・科学的根拠に基づく信頼性の高い情報に直接アクセスできます。誰でも利用できるので、思春期の子供を持つ親世代も活用してみては。

宮坂さんは「性教育は人権教育と言われます。パレットは、専門家とは少し違う立場で気軽に話ができる場所。少し年上のお姉さんとして、中高生が性の悩みを抱えることなく幸せに生きる手助けができれば」と話します。問い合わせは宮坂さん(☎090-7511-3452)へ。