- ふくふく家族の会のチラシを手に、協力を呼びかける福屋さん
- 昨年から月1開催している子供食堂の様子
旭川市内在住の主婦、福屋聖恵さんが代表を務める市民グループが、春光台に地域のコミュニティー拠点を建設するため、建設資金の寄付を募っています。建物は子供食堂や地域の子供たちの遊び場として開放する予定で、福屋さんは「地域の人が家族のように近い存在になれる場所にしたい」と話しています。
福屋さんは、コロナ禍で外出の機会が減り孤立感を深めている人が多い現状を何とかしようと、昨年7月から月1回、友人や近所の人たちと協力して子供食堂を開いています。子供食堂では、大学生サークルやフードロス削減に取り組むNPO法人などの協力を得て、弁当や野菜の配布、子供服の交換会、工作遊びなどを通じて交流を深めています。
こうした取り組みを続ける中で強く感じたのが「人は本来支え合って生きていくもの」という思い。地域の集会でも、子供と年配者が交流する機会を望む声が多く出たことから、「みんながつながり、支え合う場を作ろう」と思い立ちました。「ふくふくハウス」と名付けたコミュニティーハウスの建設費は1500万円。場所は、春光台の福屋さんの自宅近くの空き地で、完成後は子供食堂の回数を増やし、地域の大人も一緒に食事ができる機会を作る予定です。運営費捻出のため、空き時間をレンタルスペースやシェアオフィスとして活用したり、心理カウンセラーやマーケティングの専門家、ファイナンシャルプランナーの資格を持つグループメンバーによるミニ講座も開いたりするつもりです。
また「畑を借りて作物を育てて料理したり、大豆からお味噌を作ったり、食育にも取り組みたい」といいます。災害時には、地域の人たちが集まって、薪ストーブで温まる避難所のような使い方も考えており、「嬉しいことも、悲しいことも、何でも持ち寄って分かち合える場所にしたい」と夢を膨らませています。
4月末頃には売り上げを建設資金に充てる販売イベントを開くほか、夏にはクラウドファンディングも始める予定です。詳細はふくふくハウスプロジェクトのフェイスブックかツイッター、問い合わせは福屋さん(☎090-6693-4102、 fuku2kazoku@gmail.com )へ。