
謎の雪だるまアーチストによる事件がまたしても発生した。今度の事件現場は、永山の男山酒造り資料館。ところが、被害者である男山職員は喜んでいる様子で、「あの雪だるまアーチストさんがウチに来てくれるなんてサイコー♥」などと浮かれている。
男山は、旭川冬まつりに合わせて毎年この時期、「酒蔵開放」を開催し、人気を集めている。今年はコロナ禍のため、中止を余儀なくされたが、敷地内に疫病退散に効果があるとされる妖怪「あまびえ」のレリーフ雪像を作成し、新型コロナウイルスの終息を願っている。
謎の雪だるまアーチストによる雪だるまを発見した男山の菅野さん(25)は、自社の製品をお神酒(みき)として供え、内藤さん(20)に至っては手を合わせて拝みだす始末。当局は「謎の雪だるまアーチストが、ルール無用の悪漢ヒーローのように崇められるのは危険」と市民に注意を呼びかけている。

※このニュースはフィクションです