- デザインウィークが中止となった今年。自宅時間をポジティブに変えてくれる家具の新しい役割に焦点をあてました。各部屋に配した大型の観葉植物たちが、フレッシュな空間を演出しています
旭川市内と近郊の家具メーカーの製品が集まる旭川デザインセンターは、6月17日(水)から「サマーヒュッゲ―自宅で過ごす、穏やかな夏。」と題した企画展を開いています。コロナウイルスによって変化する時代の空気を取り入れて、おうち時間を楽しく彩ってくれる家具の使い方や暮らしのアイデアをちりばめました。
北欧と環境が似ている北海道の暮らしをよりよくするヒントとして、同センターでは昨年秋からデンマークの人々の暮らしに根付いた「ヒュッゲ」を取り上げてきました。「温かく心地よい時間や空間を意味するヒュッゲは、日本のワビサビのようにひと言では表現しづらい感覚的なもの。インテリアを通して自宅の暮らしを提案するプロとして、旭川家具でヒュッゲの精神を表現しようと思いました」と企画展のアドバイザー・村田一樹さん。
たとえば食事だけでなくリモートワークの作業場所にもなる大型のダイニングテーブル、個室のように使える“入る箱”など、プライベート空間も確保できる家具を展示。ベッドルームではベッドを寝室の真ん中に配置して、ライティングデスクとチェア、壁面には抽象画を飾り、ホテルライクな仕立てを楽しみます。さらに今回は、家にいながら自然を味わおうと、庭やテラス、バルコニーとの繋がりも意識しました。ダイニングチェアを庭やテラスに持ち出して、折り畳みチェアや大型のテント、ランタンなどアウトドアグッズと組み合わせた使い方も提案しています。
展示は9月27日(日)まで。同センターのホームページで公開しているバーチャルショールームでも観覧できます。問い合わせは旭川デザインセンター(☎0166-48-4135)へ。