織田コレクションの中から
名作イス28点を紹介

JR旭川駅東口のステーションギャラリーで、東神楽町在住のイス研究家・織田憲嗣さんの収蔵品の中から、近代デザインの名作28点を展示しています。

ミッドセンチュリー時代の作品を中心に、世界の美術館がコレクションするような高いデザイン性で今も生産されているイスをセレクトしました。蒸気で木を曲げる技術が開発されて初めて作られた曲木のロッキングチェアや、第二次世界大戦時に戦闘機の軽量化を目指して発達したベニアの3次曲面加工を利用したシリーズは、技術の進化を新しいイスのデザインに応用した例です。こうしたイスは旭川家具にも影響を与えています。

このほか、動植物をモチーフにした作品や建築家が特定の建物のために作った一脚など、時代背景や特徴を解説するコメントとともに紹介。作品展をプロデュースした東海大学名誉教授の大野仰一さんは「織田コレクションは地域の資源。その中でも名作中の名作をセレクトしました。イスが刻んできた歴史を感じて」と話します。

前期は8月26日まで。作品を一部入れ替えて、8月28日から10月21日に後期を実施します。開館は午前10時半から午後6時半。入場無料。問い合わせは同ギャラリー(☎︎0166・46・6277)へ。