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おといねっぷ美術工芸高校の同級生だった3人が、鷹栖町に自分たちの工房「そなも」(上川郡鷹栖町21線16号)を立ち上げました。築64年の古民家を2年かけてリノベーションした空間には、それぞれの個性が輝く表現の世界が広がっています。
3人は鷹栖町出身の加藤瑛瑠さん(中央)、長沼町出身の金丸虎次郎さん(左)、旭川出身の馬場さくらさん。高校1年のころから仲が良く、部活も同じ工芸部に所属。寄木細工、家具、彫刻と専門は異なりますが、在学中から互いに刺激し合う存在でした。卒業後は、金丸さんは札幌のデザイン専門学校、馬場さんは東京の多摩美大に進学。加藤さんが一人で古民家の改装を進め、その様子をユーチューブで紹介しています。
将来、3人で活動することは高校時代から決めていました。一度就職して、数年経験を積んでからの独立も考えましたが、「今しか表現できないことに挑戦したい」と、金丸さんの専門学校卒業のタイミングで起業。馬場さんも大学卒業後に合流する予定です。
加藤さんの寄木細工は、ブラックウォールナットやメープルなど木材の色合いを生かし、大小の三角形や台形を組み合わせて、不規則な幾何学模様を作り出しています。金丸さんはスツールやイス、テーブルなど自ら設計したデザイン性の高い脚物家具が中心。制服姿の女学生を「無個性」と表現した馬場さんの木彫作品は、独特の視点に引きつけられます。
加藤さんと金丸さんは、高校時代に工芸甲子園でそれぞれ日本一の大賞、金賞を受賞しました。今後はこの2人と、独特の世界観が魅力の馬場さんがそれぞれの表現を追求しながら互いに高め合い、創作活動を展開していきます。3人は「高校時代の延長のような関係性の中で、自分たちのペースで創作に打ち込みたい」と話します。
工房では、アート作品の展示のほか、寄木細工のネックレスやピアス、ネクタイピンなどのアクセサリー、家具や小物、キャンドルなどを販売します。ホームページでも購入可。問い合わせは工房そなも(☎070-4110-5487)へ。